【おはなし】
今度ダムに沈んでしまう、小さな小さな村のお話。
村に昔から言い伝えられているお祭り『かわろばや』が今年も開かれる。
ダムに沈んでしまう前の、最後の『かわろばや』が…。
◇かわろばや◇-----------------------------------
地元の古い方言で書かれたなぞなぞを解いていき、
すべて解ききった人は何か変われるという言い伝えのあるもの。
また、最後のなぞなぞの答えの先には、財宝があるとも言われている。
なお、回答する権利のあるものは、村人全員の投票によって、
一名だけ選出される。
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守は変わりたかった。
何かはわからないけど、変わりたくて、
なぞなぞを解くために、地元の古い方言をこっそり勉強していた。
守は、文通で知り合った少女に、嘘までついて招待した。
また、地元の青年会長である、伝は、
尊敬する砂名堂守を当選させるために必死だった。
伝は、自分じゃ無理なことや、守がこっそり勉強していることを
わかっていたから、当選してほしかった。
そして、知的障害のある守の妹・萌にワイセツな行為をさせて
守の票をこっそり稼いでいた。
そんなことは露知らず、もう少しで一位になれる事を聞いても、
守には今ひとつ自信がなかった。
自分なんかが代表に選ばれて、ほんとにいいのだろうか・・・・。
葛藤があった。
しかし、そんなとき、伝が萌に強要しているコトを知った。
守は、『かわろばや』に挑むことを決意した。
萌と共に、なぞなぞに挑む守。
そして…今まで誰も辿り着いたことのない、最後のなぞなぞ。
辿り着いた先に待つものとは…。
守が文通で知り合った早苗という少女、
実は『かわろばや』の秘密を知っていた…。
なぜ?
そんな中、何かを隠している村長の阿原。
妻・沼代が昔犯した罪。
『かわろばや』とは、ただの昔話ではなかったのだ。
村ぐるみでの、大きな大きな[嘘]だった。
守と萌は、なぞを解くことができたのか。
解いたことで、何が変わったのか。何も変わらなかったのか。
誰もが持ち合わせている、人の弱さと
兄妹愛に、純粋に感動できるお話。
『此は何ぞ。』
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〜ゆんでれめてれハゼぼーぼー おんでれごでれナラぼーぼー
おんちゃでひねもすくゆいでる 此は何ぞ〜
そに汝の求むる物ありき。そに囚りて、汝は汝にあらず。
新たなる者、新たなる人に生まれ変わるらむ。
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