誰が撮ったものなのか判らない、
三葉の写真。
映っている風景も人物もばらばらだが、
それらが人々の胸に
様々な感情を呼び起こす。
あるものは亡き者を偲び、
またあるものは
そこに隠された意外な秘密と
隠された感情に気づく。
それぞれに込められた
「ひとを思う気持ち」が明らかになるとき、
時間も空間も違う三つのエピソードが
一つの輪の中で静かにまわり出す…。 チャリカルキがお送りする、
主人公リレー型恋愛劇。
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<<第1話*うめくロールキャベツ>>
タバタは不愉快だ。
妻を忘れる為に、彼女との思い出を封印して暮らしていたタバタだったが、
大学時代の友人達が、写真の裏に残されていた幻の創作料理を作るためと称して、
彼の家の台所をかきまわしていた。
歳の離れた彼らの言動に、タバタの堪忍袋の緒が限界に近づいていった…。
<<第2話*トヨシマ雑技団>>
食品会社『トヨシマ』のオシオは奇妙なことに気づく。
去年の忘年会の写真。
しょぼい芸で盛り上がっている社長達に、見知らぬ人が混じっている。
社内報のどうでもいい記事だと周りが止めるのも聞かず、
オシオはこの謎を探り始めた…。
<<第3話*シーソーの終わり>>
町を見下ろす丘の上に、不思議な写真家・江田鳴さんの屋敷はあった。
取材に訪れたミスミは、そこで驚くべき写真を目にする。
自分の過去と未来の姿。
これはどういう事なのか。
江田鳴りさんは静かに『おかえり』と言うのだった…。 |